1.どんな事故?
ゴキブリ退治のホウ酸ダンゴを口に入れた
2.場所は?
台所
3.大人は何をしていた?
家事
4.誰が気付いた?
母親
5.家族の反応
口の中にあるものを指でかきだし、すぐに救急車を呼んで病院へいった
6.治療の経過
胃洗浄と2日間の輸血をうけ、軽快退院となった
1.どんな事故?
除草剤(有機リン含有)の入ったジュースの缶を誤飲した
2.場所は?
公園
3.大人は何をしていた?
近くにいて目を離していた
4.誰が気付いた?
母親
5.家族の反応
救急車を呼んで病院へ
6.治療の経過
入院し、輸血をうけ、幸い軽快退院となった
1.どんな事故?
父の飲んでいる糖尿病の薬を真似して飲んだ
2.場所は?
居間
3.大人は何をしていた?
家事
4.誰が気付いた?
母親
5.家族の反応
自家用車で救急病院で受診
6.治療の経過
入院後、点滴・投薬をうけ軽快退院となった
誤飲(中毒)の原因・予防と対策
異物の誤飲は、乳幼児の事故のうち、最も頻度の高い事故で、乳幼児のいる家庭や乳幼児を預かる保育所では「誤飲は必ず起こる」ものとして、常日頃から十分注意してください。我が国の誤飲事故はアメリカの3~4倍であり、畳での生活様式が関与していると考えられます。当然のことながら予防が最も大切です。
乳幼児期は(5か月になると)、手にしたものは何でも口に持っていく時期です。
床からの高さが1メートル以下の場所に、口径40mm以下の大きさのものを置かないようにしましょう。
ジュースの缶を灰皿代わりに使ったり、飲み物のはいっていた容器に他のものをいれないようにしましょう。
毒性のあるなしに関係なく、口に入るものは全て危険なものと考えることが大切です。
乳幼児はおもちゃをこわすのが遊びで勉強です。壊れやすいおもちゃは口に入るようになるので危険です。
電池を使用している器具やゲームのふたは、開いて電池誤飲の原因になりやすいため、子どもの手が届く場所には置かないようにしましょう。
化粧品は鏡台の前に置いたままにしないようにしましょう。引き戸や引き出しは開かないようにしておきましょう。
洗剤・洗浄剤類の保管場所は開かないようにするか、子どもの手が届く場所には置かないようにしましょう。
誤飲頻度の最も高いものはタバコです。タバコやタバコの吸い殻のはいった灰皿は子どもの手が届く場所には置かないようにしましょう。灰皿の中に予め水を入れていたり、灰皿の中のタバコの火を水で消したりは絶対にしないようにしましょう。ニコチンは水に溶けやすく、溶け出したニコチンは吸収が非常に早く、誤飲するととても危険です。
タバコについで誤飲頻度の高いものは医薬品です。たとえ、乳幼児用の薬であっても甘味があるので、意図的に飲み、摂取量が多くなり危険です。開かない所か、子どもの手が届かない場所に置くようにしましょう。
灯油缶に使用する簡易ポンプは子どもの手の届かない所に片づけておくようにしましょう。
応急処置:誤飲(中毒)の場合
液体以外の場合は、口の中に残っている物は大人の人さし指を子供のほおの内側に沿ってさしいれ、かきだして下さい。
幼児の場合は、後ろから抱きかかえ、みぞおちあたりをぐっとおして吐かせて下さい。
咽喉や気道にひっかかっているような疑いのある場合は、乳児は下向きにかかえて背中の肩甲骨の間をドンドンと数回たたいて下さい。

症状があれば、すぐに救急車をよんで病院へいくようにしましょう。
口の中を確認し、かつ呼吸状態から咽喉や気道にひっかかっていないようであれば、油や酸、アルカリのように、吐かせてはいけない物もあり、また、胃の中にはいった固形物は吐くことによって気道や食道に引っかかることがあるので、吐かせる前にかかりつけの医師、救急病院『中毒110番』などで事前に確認してください。
水溶性のものを誤飲した場合は水は飲ませない方がいい場合もあり、また脂溶性のものを誤飲した場合は、牛乳は飲ませる前にかかりつけ医師、救急病院『中毒110番』などで事前に確認してください。
意識がはっきりしない場合は、吐かせたり、飲ませたりしないで下さい。
病院へ行くときは、誤飲物の残りや、入っていた瓶を必ず、持っていくようにしましょう。
中毒情報について!
○かかりつけ医師
○救急病院
○(財)日本中毒情報センター
大阪中毒110番:0990-50-2499(有料)
つくば中毒110番:0990-52-9899(有料)
タバコ専用相談電話:06-6875-5199(無料テープ)
○(財)日本中毒情報センター・ホームページ
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf