1.どんな事故?
ベビーベッドとマットの隙間に頭から落ちた
2.場所は?
居間
3.大人は何をしていた?
眠っていた
4.誰が気付いた?
母親
5.家族の反応
救急車を呼んで病院へ
6.治療の経過
病院に着いた時は心停止状態で、そのまま亡くなった
1.どんな事故?
ピーナツのはいったアイスクリームを食べていて、急に咳き込み、呼吸困難
2.場所は?
居間
3.大人は何をしていた?
家事をしていた
4.誰が気付いた?
母親
5.家族の反応
救急車を呼んで病院へ
6.治療の経過
全身麻酔下に気管支ファイバーでピーナツを除去した
1.どんな事故?
のれん状の遊具が首に巻きついた
2.場所は?
子ども部屋
3.大人は何をしていた?
居間でテレビを見ていた
4.誰が気付いた?
5.家族の反応
すぐに駆けつけ、首に巻きついたものを外して病院へ
6.治療の経過
しばらく顔がはれていたが、後遺症なく治った
窒息の原因・予防と対策
乳幼児、とくに0歳児の窒息事故は「不慮の機械的窒息」として事故による死亡の死因順位の中で常に上位を占めています。窒息事故は、いったん起こしてしまうと重大な事態につながる事故ですが、一方では、ちょっとした大人の気遣いや対策で予防が可能な事故でもあります。
生まれて間もない5~6か月までの赤ちゃんでは、ふかふかのふとんや柔らかい枕にうつ伏せ寝になって窒息事故が起こります。
ふとんや毛布などが赤ちゃんの顔の上にかかって窒息することもあります。
よだれかけやお守りのひもなどが首に巻き付いて窒息することもあります。まわりの大人からみると、まだまだ手足も十分動かさないし、寝返りもできないから大丈夫と思ってる赤ちゃんでも、案外、赤ちゃんの動きは活発で、気付かないうちに寝返りしてしまったり、思いがけず手足が動いてひもなどが首に巻き付いて窒息してしまうこともありえますので注意が必要です。
頭や顔が埋まってしまうような柔らかいお布団には赤ちゃんを寝かせないようにしましょう。また、ベビーベッドとマットの隙間が指2本以上あると転落して首がはさまり、窒息することもありますから、タオルなどで調節することも必要です。
赤ちゃんは首にひもが巻き付いても自分で取り除くことはできません。この時期の赤ちゃんの首にはお守りはつけないようにしましょう。ベッドの中には、細いひもやビニール袋は入れないようにしましょう。赤ちゃんがいるところでは、「赤ちゃんは眠っているから・・・」と安心せず、ときどき様子をみてあげるようにしましょう。
乳児後期半から1~2歳までの子どもは、目につくものは何でも口に入れる時期(特に乳児期後半)になり、いわゆる異物による窒息事故が増えてきます(→誤飲の項参照)。
ビニール袋や風船、細いひも、タオルなどで遊んでいて首に巻き付けてしまうこともあります。意外なところでは、車のシートベルトを誤って付けてしまい窒息した例もあります。
遊具なども含めて、こども用の用具では指示通りにきちんと安全を確かめてあつかうことも大事なことです。
この時期のこどもの手の届くところには、ボタンや硬貨、指輪などの誤飲されるような小物は置かないように注意しましょう。とくに、ピーナッツなどの豆類は子どもが3歳になるまではやってはいけません。
応急処置:窒息の場合
窒息児に遭遇したときは、原因となる要因をすばやく取り除き、呼吸や反応の有無を調べて、必要なら大声で周囲の人を呼んで人工呼吸などの心肺蘇生を行いながら救急車をよびましょう。このような場合、その場にいる人の初期対応の出来によって予後が大きく左右されますので、日頃から人工呼吸などの簡単な蘇生術を身につけておくことも大事なことです。異物誤飲、誤嚥などによって起こる気道閉鎖による窒息では、背中をたたいたり、みぞおちのところをぐっと押したりしてみて下さい(→誤飲の項参照)。いずれにしろ、症状があれば、すぐに救急車をよんで病院につれていくようにしましょう。